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2023年(令和5年)の展望、不動産市場は・・・!?

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2023年(令和5年)の干支は、「卯年」
卯の方位は東で、太陽が昇り芽を出した植物が大きく成長する時期です。

茎や若葉がみるみる間に大きく成長してゆく年だと言われています。

ウサギは飛び跳ねて野原や坂などを走るのが早いところから、
飛躍のシンボルとされています。

また、ウサギはたくさんの子供を産みますから、
子孫繁栄・豊穣の象徴になっています。

前回の卯年、2011年(平成23年)は、
3月11日に東日本大震災が発生し、津波による被害で
日本中が大きな混乱と悲しみに包まれる中、
FIFA女子ワールドカップでなでしこジャパンが初優勝しました。

私達日本人を大きな感動で勇気づけてくれましたね。

世界中から被災地へのお見舞いが寄せられ、
大切な人と人との “絆” を認識した年でした。

2023年(令和5年)は、
ウサギ年にあやかって大きく“飛躍”する年になってほしいですね。

さて、2023年はどんな年になるのでしょうか。

2022年は円安がすすみ、半導体・小麦などの原材料不足から、
食料品をはじめ諸物価が上昇した年でした。

2023年も飲食料品の値上げが続く一年になる見込みです。

背景には、ロシアのウクライナ侵攻により小麦等々の原材料高騰と、輸送コスト、
人権費の上昇に伴い、そのコスト高を販売価格に転嫁せざるを得ないようです。

長期金利の変動許容率も ±0.5% 程度に拡大されて、
金利上昇始まりの年となるでしょう。

春頃までには、ビール、各種飲料、冷凍食品、小麦製品などが軒並みに値上げされる予定です。

どうやら、物価や金利が上がるウサギ年となりそうです。

10月からは “インボイス制度” が始まります。

インボイス発行事業者となるためには、
令和5年3月31日までに税務署への登録が必要になります。

一方、不動産市場ですが、
コロナ禍にもかかわらず地価が上昇し、マンション分譲価格、戸建分譲価格が上昇し続けて、
不動産取引も活発な動きが続いていました。

12月20日に日銀黒田総裁が、緩和縮小、長期金利の上限 ±0.5% と
事実上の利上げを発表しました。

4月の任期満了に伴う後継総裁への地ならしという見方もあるようですが、
次期日銀総裁も円安傾向対策として長期金利の利上げ政策をとることも想定されます。

実質金利が上昇すれば、住宅ローン金利も上昇します。

当然、月々の住宅ローン返済額も上がる訳ですから、
新規購入を見合わせたり、
躊躇したりする消費者が出てくるでしょうね。

金利上昇局面に入る年で不動産価格はピークの年となるでしょう。

購入希望者が減少すれば、値下がりも期待できます。

購入希望者はあせらず、
ジックリと希望物件を選べる年になるでしょう。

世界的なインフレと金利上昇の中、海外の不動産市場よりも、
外国資本を中心に投資先を物色すれば、
日本の不動産価格はまだまだ高利回りで安全なことから、
限定したエリア圏内の不動産市場は堅調な動きが想定されます。

新築マンション分譲価格はピークに達しているという見方もあり、
金利上昇により、
販売価格の調整を強いられるマンションデベロッパーも出てくるでしょう。

エリアや立地条件によって売れ行きの好不調が鮮明に出てくることも想定されます。

中古マンション市場では、
住宅ローン金利上昇により、返済に困窮する前に売却して住み替える賢明な消費者が
出始め流通市場も頭打ちになるだろうとの見方もあります。

2023年(令和5年)卯年が、
皆様方にとってより良き年となりますように
祈念しております。

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